また歯だけでなく、血管に入り込んだ細菌が血液と共に全身へ運ばれ、心内膜炎など全身疾患のリスクになり、糖尿病の増悪にもつながります。
歯だけでなく体の健康のためにも歯周病を知り、歯周病になってしまう前にきちんとしたプラークコントロール(歯周病予防)と定期的な健診が大切です。
一度歯周病健診をして、自分の歯の状態をチェックし、正しいセルフケア方法を一緒に考えていきましょう。
また歯周ポケットからは容易に出血し、容易に細菌が体内に入り込める状況にあります。
-
早産のリスクを7倍にします
中・重度の歯周病の妊婦は早産の危険性が7.5倍と高いことがわかっています。
歯周病が早産の最大の危険因子になっています。歯周病を治すことで、早産を予防できることが発表されました。 -
心臓発作のリスクを2.8倍にします
血管に入り込んだ歯周病菌は、心臓へと運ばれ心臓まで達した歯周病菌は、細菌性心内膜炎、冠状動脈疾患、狭心症、心筋梗塞などの心臓病をひき起こすと考えられています。
歯周病でない人に比べて、致命的な心臓発作を起こす危険性が2.8倍にもなることが報告されています。 -
糖尿病の人は歯周病が悪化しやすい
糖尿病の人は感染に対する抵抗力が低下しているので、歯周病が悪化しやすいことがわかっています。
また、逆に歯周病が原因で血糖値のコントロールが難しくなってしまうことがわかってきました。 -
喘息や肺炎などの呼吸器疾患との関わり
歯周病菌が気道に入り、気管支や肺に入った菌がそこで増えて炎症を起こします。
食べかす(歯くそ)のように思われがちですが、そうではなくて虫歯菌や歯周病菌をはじめとするさまざまな微生物のかたまりで、プラーク1㎎のなかに1億個の微生物がいるといわれております。
歯周病はそのなかの歯周病菌がひきおこす病気なのです。
歯石といわれるものはプラークが石灰化して硬くなったもので、表面がざらざらしているのでその周辺にさらにプラークがついてどんどん増加していき、見えない深いところへ拡大して、歯周組織を破壊していきます。
歯石は歯ブラシではとれませんので、歯科医院で除去してもらう必要があります。
その他の因子としては、
-
喫 煙
タバコをすっている方は血流が悪くなるので、歯周病が進みやすく、いったん炎症がおきてしまうと治りづらくプラークもつきやすくなり、歯肉の色も黒ずんできます。
-
糖尿病
糖尿病の方は身体の抵抗力が低下するため、歯周病も急速に悪化させるといわれています。
-
思春期、妊娠、更年期
成長ホルモン、女性ホルモンの影響で歯肉に炎症をおこしやすいといわれています。
-
ストレス
ストレスにより歯軋りなどしたり、身体の抵抗力が低下して炎症をおこしやすくなるといわれています。
-
口呼吸
お口での呼吸をされているかたは、お口の中が乾燥しやすくなり、炎症をおこしやすくなるといわれています。
-
食生活
やわらかくてあまいものばかり食べているとプラークができやすくなり、偏食をすると栄養摂取が不十分になり身体の抵抗力が低下します。
-
歯並び
歯並びが悪いと歯ブラシが十分いきとどきにくいため、プラークがつきやすくなります。
-
精密検査
現時点でのお口の状態を正確に把握するため、パノラマX線写真撮影・歯周検査をはじめとする数々の口腔内の診査を行います。
-
スケーリング・ブラッシング指導
精密検査の結果をもとに、まずは歯の表面のプラークの除去と除石(歯石除去)を行います。
同時に歯みがき指導を充分に行います。 -
ルートプレーニング
精密検査の結果をもとに1回につき3~4歯ずつ歯肉の中に隠れている歯石を丁寧にかき取ります。
この治療を炎症が強い部位に行います。 -
再評価
ルートプレーニング終了後に炎症がどの程度改善されているか再び精密検査を行います。
炎症が落ち着いて症状の改善が見られる部位はメインテナンスヘ。
炎症がまだ残っていて症状の改善が認められない部位は、歯周外科手術、歯周組織再生療法を行います。